現役数学教師の思いを語る

語らせてください!学校現場での実情を!

参考書を用いて数学指導 最も効果的な数学教育とは

こんにちは。masaです。初投稿から少し時間がたってしまいましたが、

 

私が現在行っている数学教育について、少し話してみたいと思います。

 

 

 

理想の数学教育を、数学研究同好会で 

今は夏休み。もうあと残すところ1週間程度となってしまいました。

今、高校3年生の担任を任されています。

そして、去年から私が主導で「数学研究同好会」なるものを発足しました。

その名の通り、数学を学びたい生徒対象に、数学を自ら研究する場を設ける意図で設定したのです。

 

私が最もやってみたかった数学教育でした。

 

どんなことをやっているか、簡単に紹介します。

今年の夏は、この参考書をメインに活動しています。

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東京出版 大学への数学 1対1対応の演習 数学Ⅲ微積分編

難関大学を志望する理系受験生にとって、必ずと言っていいほど用いられている数学Ⅲの参考書です。私も、高校時代に取り組んでいました。

 

この参考書を、どのように用いているか。

 

ただ単に生徒に取り組んでもらい、それで終了。ではありません。

 

この参考書を勉強した後に、私を含めた複数人の前でセミナー」してもらっています。

 

セミナーって何?と思うかもしれませんが、要するに授業のように黒板、ホワイトボードを用いて前に出て解説してもらう、ということです。

 

いわゆる、「反転学習」のような形でしょうか。

こんな感じです。

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教員としての私の立場は、生徒自身の理解がどれくらいまで到達しているかをじっくり見ます。必要ならばその都度正しい理解へと方向を正し、アドバイスを与える。

 

そして、生徒自身は自分の理解したことを言葉にし、解説し、教える作業を通して本物の学力を身に着けるということです。

 

この教育スタイルが数学にとって最も有効であると感じています。

 

学習ピラミッド 人に教えることが最も記憶に定着しやすい

次の表をご覧ください。

 

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一度どこかで見たことがある方もおられると思います。学習の定着率をピラミッド型に表したものです。

 

これを見ると、「他人に教えた経験」によって得られる学習の定着率が、最も高いものであるということがお分かりいただけると思います。

 

一方で、授業などの「講義」によって得られる学習では、定着率はとても低いこともわかります。

 

そう、「数学研究同好会」で行っている教育は、人に教える経験を作り出し、自分の言葉にして解説することによって正しい理解と知識が得られる、理想的な数学教育であると考えています。記憶への定着と生徒自身の正しい理解を得るために、これ以上の数学教育はありません。

 

もちろん、この教育には生徒自身の自発性が最も大切です。やらされているのではなく、自らやることを決めて実行する。これがないといけません。

 

 

現在の学校教育 塾 予備校 理想とはかけ離れた状況

それに対し、学校での数学教育はどうでしょうか。

教員が一方的に教科書内容を説明し、公式を提示し、解法を解説する。それの繰り返しです。

 

さらに、教員対生徒は、1対1どころか1対複数。生徒自身の理解力に合わせた教育とは程遠い状況です。

 

最近、学校現場で叫ばれているのが「アクティブラーニング」の重要性。要は、生徒自ら授業に参加できるような教育環境を生み出す工夫をせよ、というものです。

 

でも、これを何十人の生徒が集まる教室で効率よく行うのは難しいし、なおかつ個別の状況を把握することはできません。

 

 

このような意味で、学校教育には限界があります。

 

塾や予備校も基本的には同じです。多くの生徒を相手に授業をする。授業が最も大切だ、と考えます。夏や冬には高額な講習を受けさせ、とにかく生徒には授業を取らせる。

 

もちろん、時代の変化とともに映像授業や個別指導、インターネットでの講義など、様々変化をしていますが、それでも根本は同じです。

 

 

学習の本質は参考書 それをいかに理解し、自分の言葉で語れるか

これからの時代、最も大切なのは「自分で知識を身に着け、他の人に発信する」力だと考えています。

 

学習の本質は「自学」。学校の授業や予備校・塾の授業ではないのです。

私は、数学の教育指導で「参考書」の学習法を生徒に提示しています。

塾や予備校の授業を受けるより、圧倒的に低コストで、効率的です。

 

さらに、それを人前で解説するセミナー形式で本物の学力をつける。

これが、私の考える理想の数学教育です。

 

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

また後日、ブログをアップしていきたいと思っています。

ではまた!